ネット通信機能があるゲームにおける集団の管理者に告げる、その集団が長く続くにはどうすべきか。

初めに

現代日本ではMMORPGゲームなどから始まり、次にソーシャルゲームといった形で、人と人同士が実際にゲーム外でも関わり合いになるチームやクラン、ギルド(以下集団と表記)などを形成する文化が生まれました。
さらに、その文化の形成の中で長続きする集団と長続きしない集団ができました。ここでは長続きする集団を「優」とみなし、それを形成するには何が必要かについてまとめようかと思います。

結論から言うと

  1. 集団の目的
  2. IN率の高いリーダー、マスター(以下管理者と表記)※ゲーム内で強い存在でなくとも良い
  3. ルールを徹底すること(仲の良い古参であっても規約に違反したなら切る勇気)※古参・・・集団の設立当初からいるプレイヤーの総称
  4. リアルの個人的関係を持ち込まないこと

大体ここら辺が満たされていれば、その集団は存続し続けることができるかと思います。

解説

①集団の目的

これがないとその集団が何をする集団なのかがわかりません。エンジョイならエンジョイ、ガチならガチ、大会上位を目指す集団ならそういった人達が各々の目的を持って集団に所属します。目的を設定せず集団を作ると、目的が一つにまとまってないので大体バラバラになって派閥などができ、その集団は自然と消滅していく傾向にあります。

 

②IN率の高いリーダー

管理者の存在は必須です。大半のゲームにおける集団の消滅理由は管理者が進学、就職などどいったリアルが忙しくなったというのが理由で消滅していきます。管理者は別にそのゲームをする集団でゲームがうまく強くなくとも良いですが、そのゲームが強いと人望もさらに上がる傾向にあります。

 

③ルールを徹底すること

ルールの制限や条件などはチームによってはどの程度のものを設置するか様々ですが、ここで設定したルールは絶対に守りましょう。そもそも、設定の仕方が悪いルールの場合、人が集まらず集団が消滅していきますがそれ以上に、ルールを違反した古参プレイヤーなどを優遇することによっても集団は消滅していきます。新旧プレイヤー間で派閥が発生し、その派閥が原因で内部分裂が起きるからです。派閥の発生=チームの崩壊といっても過言ではありません。

 

④リアルの個人的関係を持ち込まない事

男女問題や私怨によって発生するSNSなどの晒しなどは集団の崩壊理由の最も大きな原因ですSNSの発展した現代ですが、リアルの問題をゲーム内に持ち込むことは絶対にNGです。なので集団内で恋愛をするなどは極力避けた方が良いですし(女性問題はチームが崩壊する理由では最も多い)SNSなどでリアルを晒すことも極力避けた方が良いです。また、リアルの発信をするSNSをゲーム用のSNSとして使用する場合、当たり前ですがモラルある発言を心がけましょう。リアルでモラルが無いことがその集団に所属してない人や仲が悪い人間にバレると当然ですが炎上し、所属している集団の崩壊する原因になります。(どんな集団でもアンチがいないことはまずなく集団が大きくなればなるほどアンチは生まれます。)また、人間はリアルの人間関係などで嫌いな人が生まれると必然的にその嫌いな人がいるゲームをやらなくなる傾向があります。

 

ざっと書くとこんなもんですが、以上が長続きする集団に必要モノになります。

ちなみに、集団が崩壊するときは①一つだけで崩壊という流れではなく、だいたい①~④が複雑に絡まり合って崩壊します。

集団の管理者は上記の事に気を付けるだけでその集団が長く続くかもしれません。

オマケ

以下は花京院ドル明(旧名:白水哩は俺の嫁)が過去に体験した大手クランの崩壊の話をノンフィクションで記載します。タイトルとあんまり関係ないです。ぶっちゃ読まなくていいので飛ばしてもらって構いません。

 

第一章 ~女性プレイヤー~

 今から7~5年くらい前の話です。当時私は「HOUNDS」というDMMが運営するゲームをプレイしていました。このゲームは少々特殊でPvPメインのモードと、PvEメインのモードにわかれており、自分はPvPメインのモードをやるプレイヤーでした。PvPモードの階級で言うと☆が3つありカンスト、PvEモードでも200レベル中180レベル↑というそれなりの上級者ではあったかと思います。所属しているクラン(集団)は『ラブライブ』というアニメ好きなエンジョイ勢が集まったクランですが、上級者も多く存在し(主にPvEメインではあったが)時には20人近くで通話をし、日々楽しく遊んでいました。そんなある日、ある女性プレイヤーが1名クランに入隊したことをきっかけに物語は始まります。当初クラマスが通話して捕まえたみたいな話をしていました。初めての女性プレイヤーにクランの男性達は狂喜乱舞しました。

第二章 ~初めてのカップル~

 月日が流れ、その女性プレイヤーがクラマスと付き合ってると公言します。クラン内は当然お祝いムード、楽しい日々が続きました。さらに月日が流れると変化が現れます。また新しく可愛い系の声の女子高生がクランに入ってきたのです。それからこのクランはクラマスと女子高生を中心に狂っていきます。入隊してすぐに、女子高生がクラマスの彼女を攻撃し始めました。周りの男性メンバーも何故かそれを後押しします。そしてすぐに、クラマスの彼女はクランを辞めクラマスとも別れました。その後も不思議なことは起こります。何故かクランの通話ツール(skype)が夕方から朝まで、連休の時は数日繋がったりしていました。通話に入るといつもクラマスか女子高生がいる状態が続きます。(おそらくクラマスと女子高生がずっと通話で繋がっていたのでしょう。)また、女子高生はU太くんという男とよく通話していて、最近アタックされたけどキモくて拒否したみたいな話をそのU太君がいない時にしていました。その話を聞いたクラマスや幹部たちによりクランからU太くんを蹴ろうという話が出て、U太くんというクラメンがクランから蹴られました。私は不思議に思いつつもそれでいいかと思っていました。その時の幹部の通話でわかったのですが、どうやらクラマスとその女子高生は付き合っているらしいことがその時通話にいた人だけにわかりました。

 

第三章 ~別れ、そしてクラマスのメンヘラ化~

 事件は起きました。女子高生とクラマスがカラオケに行きました。その日の夜に、女子高生はクランを抜けました。私は訳が分からないので、クランのメンバーに話を聞きます。どうやらカラオケに行ってた際もSkypeをつなげていたらしく、その様子を見ていたクラメンから事の詳細を説明されました。カラオケボックス内で急にクラマスが女子高生に性行為を求めた所、その女子高生に逃げられたとのことです。その時の音声もバッチり入っていました。女子高生はクラマスの容姿が気に食わなかったようで、はっきりと『ハゲ』と言ってたのは今も記憶に刻まれてます。(この事件は当時、一切外部に漏らさず内部で皆でもみ消すことにしました。)その後、女子高生は以前に自分達がクランから蹴ったU太君と実際に会い、付き合い始めました。それを聞いたクラマスはメンヘラ化しスカチャンでかわいいメンヘラJCと出会ったと言い、クランの通話や活動に一切参加しなくなりました。スカチャンを調べてみると、クラマスのIDで『共依存』『低音系のイケボ』『メンヘラ・男』など書かれた書き込みがあり私は戦慄しました。

第四章 ~伝説古参プレイヤーUNK、垢売りがバレて引退~

 そしてクラマスがほぼ不在のまま、今まで一つにまとまっていたクランが自分を中心としたPvP派と、通話をしなくなった旧クラマスの友人を中心としたPvE派にわかれることになります。そして月日はさらに流れ、また事件が起きます。PvEの最新MAPでゲームの最速クリア記録などを持つ有名プレイヤーのUNKさんが垢をヤフオクで売っているとの情報が入ったのです。それを聞いてすぐに、私はほぼ隠居中のクラマスとそれをどうするかについて話を進めました。自分は内密にするがある程度の処分を下すという方針を、クラマスは無罪にしてこの話をもみ消すという方針を掲げ議論をしていました。(ちなみにですがUNKさんは『ラブライブ』の最古参でありクラマスとかなり仲が良かったプレイイヤーです。)議論がなかなか決まらない中、晒し掲示板の住民にこれが見つかり、大衆の場でUNKさんの垢売り晒されます。これにより垢も売れず運営に通報されるなどのショックを受けたUNKさんは引退を決意します。

第五章 ~『ラブライブ』の崩壊へ~

 UNKさんの引退を機にクラマスはクラマスを辞め、ゲームを隠居することを宣言します。彼はすでに通話をしても確実にわかるレベルでメンヘラ化していました。精神がもう限界だったのでしょう。その後、副官だった私はなし崩し的にクラマスを任命されます。そして、クラン名を変え半年は存続させましたが、通話の中心人物やPvEのトップレベルのプレイヤーが多く抜け、PvPプレイヤーを中心に入れ替えを行った結果、当初の設立目的であったエンジョイチームではなくPvPガチチームになっていきました。そうこうしているうちに、再び前のクラマスとももめて(ストレスから魔が差し、twitterで前のクラマスのカラオケボックス事件を暴露した、※完全に私が悪い)、私もクラマスをやる気がなくなったりしていきクランは名前だけをゲームに残して崩壊しました。

 ※ここで出している名前は基本的に仮名です。

終わりに

おわかりいただけたでしょうか。クラン『ラブライブ』が崩壊した背景には前述した①~④のすべての要因が入っていたのです。①→エンジョイPvE集団からガチPvP集団へ、②リーダーがメンヘラ化しINしなくなる。③古参プレイヤーの保護と派閥の発生、④恋愛や、リアルな人間関係をゲーム内に持ち込んだこと。

付け加えておきますと、恋愛ですが必ずしもすべてが悪いわけではないです。集団外の人間やゲーム外の人間とはもちろん恋愛しても集団に持ち込むわけではないので問題になりませんし、たとえ集団内にいても付き合ってる事を公言するならある程度は大丈夫だったりします。ただ、公言しないで付き合っている場合はその女性をターゲットに複数の男性が大体狂います。なので浮気だとか、ヤったとかヤらないとかの話になり派閥が生まれやすい状況が発生します。また集団に女性が入る時はだいたいその集団に彼氏的存在がいることが理由になります。しかもその場合のだいたいの彼氏的存在はその集団の管理者に多い傾向があります。クラン『ラブライブ』の悲劇は身近で起こりうるものです。管理者はこのことを念頭に置いて集団の運営をしてください。次はあなたの番かもしれません。

 

ここまで書いて何が言いたかった言うと、似たような事件を経験したり、今正になってたり、なりそうな雰囲気がるチームもあるでしょう。現在進行形でチームやクランを運営している集団の管理者達はクラン『ラブライブ』の二の舞にならないように頑張ってください。